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BL07U INFORMATION

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重要なお知らせ

1.2025年4月以降もNanoESCAの運用を継続します。
【詳細】

軟X線マルチモーダルオペランド顕微分光装置 の導入にあたり、これまで、2024年度末をもって NanoESCA の運用を終了する旨を お知らせしておりましたが、「継続して使用したい」とのご要望があり、検討しました結果、 設置場所を数メートル上流側に移動する方法にて、運用を継続することといたしました。
なお、設置場所の移動により NanoESCA における集光ビームサイズが変化する可能性が ございます。
NanoESCAにおける集光ビーム利用はアドバンスト測定に分類しておりますので、 詳細に関するご質問につきましては、装置管理者である東京大学の原田慈久教授または 木内久雄助教までお問合せください。
連絡先をご存知ない場合は、担当コンシェルジュまでご連絡をよろしくお願いいたします。

2.測定装置の利用休止または運用終了の必要が生じた場合、本WEBサイトでお知らせいたします。
【詳細】

ビームラインに既設の測定装置等について、深刻な故障や老朽化、または、利用頻度が 顕著に低い場合には、利用休止または運用終了とさせていただく場合がございます。
その場合、本WEBサイトでお知らせいたします。

主な測定法

  • 軟X線吸収分光 (XAS)
  • 共鳴非弾性X線散乱 (RIXS)(アドバンスト測定)
  • 軟X線光電子分光 (XPS)
  • ナノX線光電子分光 (NanoESCA)(アドバンスト測定)

概要

BL07Uは50~1000 eVの軟X線を利用して、物質の電子状態解析をおこなうビームラインです。 APPLE-II型の楕円偏光アンジュレータによって、垂直・水平直線偏光や左右円偏光を利用する設計となっています。 偏角および発散角のエネルギー依存性がない光学系を採用しております。

実験装置として、ナノX線光電子分光装置(3DNanoESCA)と共鳴非弾性X線散乱装置(HORNET)がタンデム配置されており、 固体、液体、気体の化学状態分析を行うことができます。

ビーム特性

エネルギー 
50 ~ 1000 eV (円偏光)
250 ~ 1000 eV(水平直線偏光)

フラックス 
> 1x1012 photons/s (計算値、エネルギーや実験条件に依存する)

光源と光学系

53極・周期長75 mmのAPPLE-II型アンジュレータを光源とし、回折格子分光器で単色化した軟X線ビームが利用可能です。 分光器の下流にスリットがあり、エネルギー分解能の調整や、走査型イメージングにおける仮想光源として利用できます。

実験ステーション

【HORNET】

測定法
・X線吸収分光 XAS(TEY、PFY、自動測定) 1スペクトル10分程度  [標準測定]
・X線吸収イメージング(TEY、PFY)  [標準測定]
・共鳴非弾性X線散乱 RIXS  [アドバンスト測定]
ビームサイズ
・約20µm(水平)×5µm(垂直)
試料
・固体        [標準測定]
・固体、液体、気体  [アドバンスト測定]
・試料マウントについて

【3DNanoESCA】

測定法
・X線光電子分光  XPS 1スペクトル15分程度
・X線吸収分光   XAS(TEY) 1スペクトル10分程度
ビームサイズ
・1mm角        [標準測定]
・ Φ100 nm (FZP使用)  [アドバンスト測定]
試料
・固体(導電性があり、観察対象が表面から2 nm以内に存在すること)
・試料マウントについて

レイアウト


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アドバンスト測定

アドバンスト測定として、
・HORNET    共鳴非弾性X線散乱、溶液セルを用いた液体・気体の測定
・3DNanoESCA  ナノ光電子分光
ができます。
また、これらの装置では、トランジスタや電池などのオペランド測定を実施できます。
詳細については、担当の原田教授、木内助教(東大物性研)にご相談ください。


リンク
東京大学大学院 新領域創成科学研究科 物質系専攻
東京大学物性研究所 極限コヒーレント光科学研究センター 軌道放射物性研究施設 原田研究室