二結晶分光器を用いて、テンダーX線から硬X線領域のXAFS測定を行うビームラインです。
硬X線測定においては試料環境を変化させつつ測定するin-situ測定が可能です。
使用できるガスはN2、CO2など無害なものに限られます。
利用者が試料セルを持ち込み、自らセットアップを行う場合は標準測定となりますが、
試料セルを必要とする場合などにはアドバンスト測定として、東北大学SRIS西堀麻衣子教授と
共同実験を行うことを推奨します。
【コアリションコンファレンスでの講義資料】
※上記講義資料は2023年12月5日時点のものです。
一部の技術情報は更新されている場合がありますのでご注意ください。
なお、アドバンスト測定の場合には装置の設置や調整に時間を要することがあります。これらの時間もユーザーのビームタイムに含まれます。
約12.5m(光軸方向) x 約4m(幅) x 約4m(高さ)
5極マルチポールウィグラーを光源として、液体窒素冷却シリコン二結晶分光器で分光し、テンダー領域から硬X線領域の単色X線を得ている。
集光はベントシリンドカルミラーで行い、さらに実験ハッチ内に高波長除去用の二枚組ミラーを有する。
![]() 図. 転換電子収量法を用いて測定した鋼材中のMnのXANESスペクトル |
測定試料: 鋼材 測定元素:Mn K-edge 測定手法:転換電子収量法 露光時間:1秒 |
![]() 図. 転換電子収量法を用いて測定した銅箔のXANESスペクトル |
測定試料: 銅箔 測定元素:Cu K-edge 測定手法:転換電子収量法 露光時間:1秒 |