BL08W-XAFS
INFORMATION
主な測定法
- テンダーX線XAFS
- 硬X線XAFS
※ステップスキャンとクイックスキャンの両方に対応
概要
二結晶分光器を用いて、テンダーX線から硬X線領域のXAFS測定を行うビームラインです。 硬X線測定においては試料環境を変化させつつ測定するin-situ測定が可能です。 使用できるガスはN2、CO2など無害なものに限られます。
【ビームライン紹介動画(YouTube)】
※上記動画資料は2025年10月時点のものです。 一部の技術情報は更新されている場合がありますのでご注意ください。
なお、アドバンスト測定の場合には装置の設置や調整に時間を要することがあります。これらの時間もユーザーのビームタイムに含まれます。
ビーム特性
- エネルギー 2.1~13keV
- フラックス 5.6~49x1011 cps (計算値)
- ビームサイズ 100ミクロン程度(予想値)
- 露光時間上限 50秒
ハッチの大きさ
約12.5m(光軸方向) x 約4m(幅) x 約4m(高さ)
光源と光学系
5極マルチポールウィグラーを光源として、液体窒素冷却シリコン二結晶分光器で分光し、テンダー領域から硬X線領域の単色X線を得ている。
集光はベントシリンドカルミラーで行い、さらに実験ハッチ内に高波長除去用の二枚組ミラーを有する。
実験ステーション
実験装置
【テンダーX線XAFS計測装置】(およそ4keV以下で使用)
- 全電子収量法・部分蛍光収量法 同時測定可能
- 全電子収量法は、試料に導電性が必要となります。金属などで蒸着することをご検討ください。
- 真空下で測定(He不可)
【硬X線XAFS計測装置】(およそ4keV以上で使用)
- 大気中で測定
- 試料はスライドマウントに装着することを基本とするが形状は任意
検出器
- テンダーX線蛍光測定用 4素子シリコンドリフト検出器(テクノエーピー社製XSDD50-04GR)
- 硬X線用 イオンチェンバー各種(応用光研社製)
- 硬X線蛍光測定用 4素子シリコンドリフト検出器(テクノエーピー社製XSDD50-04GR)
- 転換電子収量検出器(Heガス使用。)
※近年Heボンベの入手が困難となっております。Heボンベが空になった際は、使用できなくなる可能性がございます。 また、転換電子収量法は、試料に導電性が必要となります。金属などで蒸着することをご検討ください。
透過法を用いたXAFS測定
- 測定試料銅箔
- 測定元素Cu K-edge
- 測定手法透過法(Quick Scan)
- 測定雰囲気大気
- 露光時間0.012秒
- 測定範囲~k15
- 測定時間約75秒
- 測定試料MnO2ペレット
- 測定元素Mn K-edge
- 測定手法透過法
- 測定雰囲気大気
- 露光時間0.1秒
- 測定範囲~k16
- 測定時間約950秒
部分蛍光収量法(PFY)を用いたXAFS測定
- 測定試料AgO粉末
- 測定元素Ag L3-edge
- 測定手法部分蛍光収量法
- 測定雰囲気真空
- 露光時間1秒
- 測定範囲~k6
- 測定時間約850秒
- 測定試料K2SO4粉末
- 測定元素S K-edge
- 測定手法部分蛍光収量法
- 測定雰囲気真空
- 露光時間1秒
- 測定範囲~k6
- 測定時間約850秒
転換電子収量法(CEY)を用いたXAFS測定
- 測定試料鋼材
- 測定元素Mn K-edge
- 測定手法転換電子収量法
- 測定雰囲気ヘリウム
- 露光時間1秒
- 測定範囲~k6
- 測定時間約680秒
測定時間の目安
測定時間計算式
(Pre-edge部step数 + XANES部step数 + EXAFS部step数(step数 * (測定k値 - XANES部分のk値)))
* (露光時間 + 分光結晶移動時間( 1.0 秒~、エネルギー帯により変化))
測定時間計算例
- 露光時間 : 0.1 秒
- 分光結晶移動時間 : 1.0 秒
- 測定 : K16
- XANES(~K4) : 250 step
- その他 : 30 step
測定時間 = (30+250+30*(K16 - K4))*(0.1+1.0) ⇒ 704 秒程度