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BL09W INFORMATION

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主な測定法

概要

マルチポールウィグラーを光源とし、4 keV~30 keVの白色のX線ビームを使用できるビームラインです。
(4keV以下はBe窓、30keV以上は平面ミラーでカットしています。)
最大で幅 50 mm、高さ 4 mm程度のビームを利用できます。
実験ハッチの上流部には標準測定セットアップとして白色X線CT装置が導入されています。

ハッチ下流部はフリースペースとなっており、通常の3D-CTに時間軸を加えた4D-CTが利用可能です。 4D-CTはアドバンスト測定ですので、SRIS矢代航教授へご相談ください。

ハッチ内への装置の持ち込みや調整に要する時間はビームタイムに含みます。

ビーム特性

エネルギー 
4~30keV白色(20 keV付近を最大強度とする連続スペクトル)
フラックス 
3.0 x 1016 cps (計算値)
ビームサイズ 
最大 幅50 mm 高さ4 mm程度

ハッチの大きさ

光軸方向8 m、幅方向 5m、高さ4 m(3m x 3m 高さ3.3mのフリースペースをユーザーが利用可能)

光源と光学系

5極マルチポールウィグラーを光源とし、平板ミラーにより上方にビームを反射しています。
ミラーのカットオフエネルギーは30keV付近です。

実験ステーション

標準測定
【白色X線CT撮影装置】
 撮影視野:水平20mm×垂直4mm程度

 シンチレータ:LuAG (Ce-doped) 厚み0.2 mm

 検出器:デジタルCMOSカメラ C16240-20UP(浜松ホトニクス)

 カメラ画素サイズ:4.6 µm

 ステージ耐荷重:4 kgf

 試料-検出器距離:0.15-1.0m

 試料と検出器の距離を大きくとることにより、屈折コントラストによる 輪郭強調イメージングが
可能です。

レイアウト



△クリックで拡大

測定時間とデータサイズ

標準測定1回あたり(180度スキャン、step0.1度、撮像枚数1800枚)
 測定時間:約15分
 データサイズ:約112 GB

 1シフト(8時間)で平均20サンプル程度の撮影が可能です。
 2TB以上のUSBストレージを持参ください。

BL09Wを利用したCT撮影の測定例

 
見えているのは雄しべ
花粉らしきものがあるのか?
試料: 木の花の蕾
露光時間:60ms/投影
投影数:1800(全体の撮影時間は5分程度),
試料-検出器間距離:150mm
X線エネルギー:白色X線(20mmのアルミアブソーバー使用)
画素サイズ: 5 μm
 
1枚目の拡大図に相当
(ビニング無し)
試料: 木の花の蕾
露光時間:60ms/投影
投影数:1800(全体の撮影時間は5分程度),
試料-検出器間距離:150mm
X線エネルギー:白色X線(20mmのアルミアブソーバー使用)
画素サイズ: 5 μm
  試料: どんぐり,
露光時間:60ms/投影
投影数:1800(全体の撮影時間は5分程度),
試料-検出器間距離:150mm
X線エネルギー:白色X線(20mmのアルミアブソーバー使用)
画素サイズ: 20 μm
 


試料: 落花生
露光時間:60ms/投影
投影数:1800(全体の撮影時間は5分程度),
試料-検出器間距離:150mm
X線エネルギー:白色X線(20mmのアルミアブソーバー使用)
画素サイズ: 20 μm
 
落花生の撮像結果の別のスライスの部分(ビニング無し)
試料: 落花生
露光時間:60ms/投影
投影数:1800(全体の撮影時間は5分程度),
試料-検出器間距離:150mm
X線エネルギー:白色X線(20mmのアルミアブソーバー使用)
画素サイズ: 5 μm