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主な測定法
- 粉末X線回折
- 二次元X線回折マッピング
- 表面X線回折(アドバンスト測定)
- In-situX線回折(アドバンスト測定)
概要
汎用X線回折装置を有するハッチです。粉末回折用キャピラリースピナーと
二次元検出器を用いてキャピラリー封入試料の粉末回折測定が可能です(標準測定)。
メールイン測定も受け入れています。
また、汎用試料ステージに試料を置き、二次元検出器で試料環境を変化させつつ
測定するin-situ実験などが可能となっています。
使用できるガスはN2、CO2など無害なものに限られます。利用者が試料セルを持ち込み、
自らセットアップを行う場合は標準測定となりますが、試料セルを必要とする場合などには
アドバンスト測定として、東北大学SRIS西堀麻衣子教授と共同実験を行うことを推奨します。
ビーム特性
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エネルギー
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17.5keV または 28.5keV
※ただし、ビームタイム中のエネルギー切替はできませんのでご注意ください。
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フラックス
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2.5x1011 cps (計算値)
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ビームサイズ
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120 µm(水平)、70 µm(垂直)
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ハッチの大きさ
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約3m(光軸方向) x 約2m(幅) x 約3.3m(高さ)
光源と光学系
5極マルチポールウィグラーを光源とし、Si結晶のブラッグ反射で
ビームを水平方向に分岐したブランチである。
X線エネルギーは、Si111またはSi220のいずれかを選択することで選べます。
集光はベントシリンドリカルミラーで行う。
実験ステーション
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実験装置
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【粉末試料用スピナー】
・試料―検出器間距離
約240~890mm
・測定レンジ
2θ<50度
・試料はキャピラリーに封入。【
キャピラリー試料の準備方法例
】
・試料ホルダーは、SPring-8 BL19B2、あいちSR BL5S1と同等。
・温度制御・自動位置合わせ機構については検討中
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・「粉末試料用キャピラリーのスピナー」について、現在、回転軸は手動位置合わせになります。
・「リートベルト法」をはじめ、解析用ソフトウエアはインストールされていません。
・エネルギーは17.5と28.5 keVの両方を利用可能ですが、17.5 keVがデフォルトで、希望があれば
28.5 keVに対応します。ビームタイム予約時にエネルギーを明記して下さい。
・ビームタイム中にエネルギーを切り替えることは推奨しません。
(理由:結晶切り替え後に結晶が安定するまでに時間を要するため)
・上記エネルギーを切り替えた際の標準試料の測定は、利用時間の中で実施いただくことになります。
(後からPhoSICが測定してデータをお渡しすることはありません)
・XRDの実験ハッチ内から外まで3種類のケーブル(BNC、LAN、USB)を、ユーザー用として
1本ずつ通しております。ご使用の場合は、予約時にお知らせください。
なお、特にUSBケーブル接続の場合には、ご使用になる機器により動作しない場合も
想定されますので、予め御了承の上、必要な対策をご検討ください。
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その他情報
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【大面積IGZOフラットパネル検出器】
浜松ホトニクス社製C14406DK-2918
>検出面積
430mmx430mm
画素サイズ
140ミクロン角
蛍光体
直接蒸着CsI
フレームレート
最高15fps(フルフレーム)
ダイナミックレンジ
87dB
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検出器
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【In-situ実験用試料X-Zステージ】
オプションでシータ、スイベルステージ使用可
試料―検出器間距離
約100~580mm
・神津精機 XA10AおよびZA10A(ステージ上面からX線ビームまで約100mm)
・二次元X線回折マッピング可能(ビームサイズ 水平120 µm、垂直70 µm)
レイアウト
- スピナー使用時(検出器を最も近づけた状態)
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- In-situ実験時(検出器を最も離した状態)
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