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スピナー使用制限のお知らせ 2026.05.27

スピナー高度化のため、7/28〜9/30の間はスピナーを使用した実験ができません。
ただし、XZステージを使用したXRD/XRF実験は実施可能です。
スピナーを用いた実験をご検討されていたユーザー様にはご不便をおかけいたしますが、
何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

主な測定法(すべて標準測定)

  • 粉末X線回折
  • 二次元X線回折マッピング(PhoSICと事前相談必要)
  • 表面X線回折(PhoSICと事前相談必要)
  • In-situX線回折(PhoSICと事前相談必要)
  • 蛍光X線による元素マッピング(PhoSICと事前相談必要)

概要

汎用X線回折装置を有するハッチです。粉末回折用キャピラリースピナーと二次元検出器を用いて キャピラリー封入試料の粉末回折測定が可能です(標準測定)。メールイン測定も受け入れています。

また、汎用試料ステージに試料を置き、試料を水平・垂直方向に動かして各点で回折像を記録する 回折マッピングや、試料環境を変化させつつ回折像を測定するin-situ実験などが可能となっています。 試料環境制御のための実験装置はユーザー持ち込みとなります。使用できるガスはN2、CO2など無害 なものに限られます。表面X線回折は、粉末回折用のスピナーに試料を置き、角度を制御して測定を 行います。これらの測定については、ビームタイム予約前に事前相談をお願いします。

蛍光X線測定による二次元元素マッピングは、汎用試料ステージに試料を置き、試料を水平・垂直方 向に動かして各点で蛍光X線を検出して行います。

光源と光学系

5極マルチポールウィグラーを光源とし、Si結晶のブラッグ反射でビームを水平方向に分岐したブラ ンチです。 X線エネルギーは、Si(111)またはSi(220)のいずれかを用いることで選択します。 集光は ベントシリンドリカルミラーで行います。

ビーム特性

  • エネルギー 17.5 keV または 28.5 keV
    17.5 keVがデフォルトで、希望があれば 28.5 keVに対応します。ビームタイム予約時にエネルギーを明記して下さい。
    ビームタイム中のエネルギー切り替えは、他のブランチに影響する可能性がある ため行いません。
  • フラックス 蓄積リング電流 200 mAにおける実測値例
    17.5 keV 1.2x1011 cps
    28.5 keV 7.0x109 cps
  • ビームサイズ 粉末回折計試料位置での実測値例
    120 μm(水平)、70 μm(垂直)
  • ハッチの大きさ 約 3 m(光軸方向) x 約 2 m(幅) x 約 3.3 m(高さ)

実験ステーション

【粉末試料用スピナー】

  • ・試料―検出器間距離:約 240~890 mm
  • ・測定レンジ 2θ<50度:(17.5 keVではCuKα 133度に相当)
  • ・試料はキャピラリーに封入。【キャピラリー試料の準備方法例
  • ・試料ホルダーは、SPring-8 BL19B2、あいちSR BL5S1と共通
  • ・標準試料としてCeO2とSiが準備されています
  • ・回転軸はカメラを用いた自動位置合わせ機構を使用できます。
  • ・データの一次元化ソフトウエアがいくつか準備されています。「リートベルト法」をはじめ、解析用ソフトウエアはインストールされていません。リートベルト法の適用につきましては、スタッフまでお尋ねください。

【大面積IGZOフラットパネル検出器】
浜松ホトニクス社製C14406DK-2918

  • ・検出面積: 430 mmx430mm
  • ・画素サイズ:140 ミクロン角
  • ・蛍光体:直接蒸着CsI
  • ・フレームレート:最高 15 fps(フルフレーム)
  • ・ダイナミックレンジ: 87 dB

【汎用X-Zステージ】
神津精機社製 XA07A-L202およびZA07A-V1F01

  • ・試料―検出器間距離:約 100~580 mm(ラボジャッキによる高さ調整可能)
  • ・実験ハッチ内から外まで3種類のケーブル(BNC1本、LAN1本、USB3本)をユー ザー用として通しております。ご使用の場合は予約時にお知らせください。 なお、特にUSBケーブル接続の場合には、ご使用になる機器により動作しない 場合も 想定されますので、予め御了承の上、必要な対策をご検討ください
  • ・他の自動ステージ類も準備されています。使用をご希望の場合にはご相談をお 願いします

【蛍光X線分析および蛍光X線による元素マッピング】
テクノエーピー社製 単素子シリコンドリフト検出器 XSDD30-01GRCL-ICF

・試料をX線に対して水平 45 度に傾けてX-Zステージに設置し、90 度方向で蛍光 X線を検出します
・有効領域: 28 mm2
・ウィンドウ:グラフェン
・最大計数率: 1 Mcps
・冷却:ペルチェ素子

大気中で測定するため、蛍光X線の空気による吸収が生じます。したがって硫黄 より重い元素(主として遷移金属類)が測定対象となります。元素マッピングを 行う際にはX-Zステージで試料を動かすことで、X線で試料を走査します。各位 置での測定後に蛍光X線スペクトル(MCAデータ)を読み込みます。データの読 み込みと試料ステージの移動に必要な時間は、 0.2~0.3 秒です。各位置における データ蓄積時間は、対象とする元素の濃度に依存します。
元素分布の可視化のためのソフトウエアが準備されています。
上記のようにX線ビームの大きさが約100μmであるため、最高空間分解能も同程 度となります。

【その他】

試料位置合わせ用に、WEBカメラ、X線と同軸のレーザーが利用可能。

レイアウト

スピナー使用時
検出器を最も近づけた状態

In-situ実験時
(検出器を最も離した状態)
および蛍光X線測定時

測定例

Siの粉末回折パターン

28.5 keV / 試料-検出器間距離 235 mm / 5 秒露光

※フラットパネル検出器によって得られた粉末回折データのリートベルト法によ る解析については検討中です。(詳細はスタッフまでお尋ねください)

蛾の翅の蛍光X線元素マッピング

17.5 keV / 水平 71 μm / 垂直 100 μmステップ / 総計 33,000 点 / 各点 1 秒蓄積 / 総測定時間 660 分