X線イメージング
GALLERY
X線イメージング
露光時間 :60ms/投影
投影数 :1800(全体の撮影時間は5分程度)
試料-検出器間距離 :150mm
X線エネルギー :白色X線(20mmのアルミアブソーバー使用)
画素サイズ : 20 μm
露光時間 :60ms/投影
投影数 :1800(全体の撮影時間は5分程度)
試料-検出器間距離 :150mm
X線エネルギー :白色X線(20mmのアルミアブソーバー使用)
画素サイズ :20 μm
露光時間 :60ms/投影
投影数 :1800(全体の撮影時間は5分程度)
試料-検出器間距離 :150mm
X線エネルギー :白色X線(20mmのアルミアブソーバー使用)
画素サイズ :5 μm
露光時間 :60ms/投影
投影数 :1800(全体の撮影時間は5分程度)
試料-検出器間距離 :150mm
X線エネルギー :白色X線(20mmのアルミアブソーバー使用)
画素サイズ :5 μm
露光時間 :60ms/投影
投影数 :1800(全体の撮影時間は5分程度)
試料-検出器間距離 :150mm
X線エネルギー :白色X線(20mmのアルミアブソーバー使用)
画素サイズ :5 μm
露光時間 :100ms/投影
投影数 :1800
X線エネルギー :15keV
画素サイズ :0.65 μm
露光時間 :100ms/投影
投影数 :1800
X線エネルギー :15keV
画素サイズ :0.65 μm
露光時間 :100ms/投影
投影数 :1800
X線エネルギー :15keV
画素サイズ :0.65 μm
露光時間:100ms/投影
投影数:1800
X線エネルギー:9 keV
画素サイズ:0.65 μm
画像を見ると、爪楊枝の断面には大きな黒い円形〜楕円形の孔と、その周囲を埋める細かな蜂の巣状の孔が多数見えます。生物学的には、これは木材、つまり植物の二次木部の組織を見ていると考えられます。大きな孔は水分通道を担う導管、細かな孔は木部繊維や柔細胞の細胞腔、白く見える網目状の部分は主にリグニンを含む細胞壁に対応すると解釈できます。
特に重要なのは、大きな導管状の孔が多数見える点です。これは、爪楊枝の材料が針葉樹的な単純な仮道管組織というより、広葉樹材に近い導管を持つ木材組織であることを示唆します。ただし、画像だけで樹種を同定することはできません。樹種同定には、導管配列、放射組織、柔細胞配列、年輪境界などを複数断面で比較する必要があります。
また、導管や細胞腔が空いていることから、爪楊枝は見かけ上は硬い棒でも、内部は多孔質な生体由来材料であることが分かります。この多孔構造は、生きていた樹木の段階では水や無機イオンの輸送、機械的支持、貯蔵などに関わっていた組織の名残です。爪楊枝になった後も、その細胞構造は保存されており、X線CTではそれを非破壊で観察できます。
細かな蜂の巣状構造が密に分布している部分は、木材の強度を担う繊維組織が多い領域と考えられます。一方、大きな導管が多い領域は空隙率が高く、局所的には密度が低いと考えられます。そのため、この画像からは単に「孔が見える」だけでなく、水分輸送に関わる組織と、強度を担う組織がどのように空間配置しているかを読み取ることができます。
外周部や一部の縁では、組織がつぶれたり、めくれたり、割れたように見える部分もあります。これは、爪楊枝として加工された際の切削・研磨・乾燥に伴う損傷、あるいは細い木材片としての機械的変形を反映している可能性があります。生物由来の細胞壁構造は残っていますが、天然の木材そのものというより、加工後の木質材料としての内部損傷や変形も同時に観察されていると見るのが適切です。