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各エンドステーションの高度化情報 enhancement

現在、各エンドステーションで高度化を進めています。
以下について2025年9月以降に段階的にご利用いただける予定です。

BL08W XAFS

クイックスキャン
ご要望をいただいていたクイックスキャンの準備が最終段階にあります(8月時点)。
透過法および転換電子法について、9/30より試験的運用を開始します。
長期安定性などの検証を進めながらの運用となるため、
 ①開発段階であること
 ②当該技術に関連するトラブルの解消に要する時間も利用時間に含めること
をご理解いただける場合に限り、クイックスキャンを試験的に御利用いただけます。

サンプルチェンジャー
透過法でのサンプルチェンジャーを実装予定です。
こちらも上記①,②をご理解いただける場合に限り、9/30よりサンプルチェンジャーを試験的に御利用いただけます。


BL08W SAXS

送液ポンプの導入
液体サンプルについては封止状態での測定を行っていました。今夏より送液ポンプを導入しました。これによりフロー状態での液体サンプルの測定が可能となりました。
溶液の種類によってはご希望に添えない場合もありますので、ご利用を希望される方は、利用希望の溶液に関して事前にご相談ください。


BL08W XRD

位置調整の自動化
ご要望をいただいていた粉末XRDの位置調整の自動化を行ないました。
9/30よりご利用いただけます。

リートベルト解析
BL08Wのフラットパネル検出器による粉末XRDデータのリートベルト解析に関する方法論の開発を進めています。ご興味のある方はコンシェルジュまでお問い合わせください。


BL09W

カメラ切り替え機構の導入
BL09Wでの高分解能CTに関するお知らせをしましたが、現状ではカメラの置き換えを行う必要があり、切り替え時間として数十分を要します。この切り替え時間の短縮のため、広視野カメラと高分解カメラを容易かつ再現よく切り替えできる機構の設計を進めています。準備の目処がたちましたら、改めてWEBサイト上でご案内させていただきます。


BL10U

極小角X線散乱(USAXS)の標準化
USAXSは、これまでアドバンスト測定としておりましたが、この標準測定化に向けた準備を進めています。以下のセットアップを計画しており、9/30より利用運転と並行して調整を進めます。
2025年度中の運用開始を目指しており、進展がありましたら、改めてWEBサイト上でご案内させていただきます。
(検出器)PILATUS-300K-W
(カメラ長)約9 m
(qレンジ)q = 0.007~0.25 nm-1(8.3 keV)、q=0.012~0.45 nm-1(15 keV)
(サンプル)大気中測定。引張試験機、温度調整機などはユーザー持込となります。

混雑緩和に向けた取り組み
BL10Uでは様々な実験手法がご利用いただける一方で、予約が立て込むことでご利用いただけない場合もあり、ご迷惑をおかけしております。 現在、他ビームラインでのCT測定など、混雑緩和に向けた準備を進めています。進展がありましたら、改めてWEBサイト上でご案内させていただきます。


BL14U

新しいXAS測定装置の導入
 BL14UのSTXM装置の上流側に新しく非集光XAFS測定装置を導入します。STXM装置には導入し ていなかった蛍光収量法による測定が可能です。全電子収量法や透過法にも対応しており、表面 とバルク両方の情報から材料の化学状態を調べることができます。また、試料ホルダーは一度に 8つまで導入することができ、座標の移動やXAS測定を自動で行うことが可能です。
 こちらの装置は2025年10月から運用開始予定です。詳細はコンシェルジュまでお問い合わせください。

<基本情報>
・ビーム径: 数100 µm程度
・ビーム偏光:円偏光のみ
・測定法:部分蛍光収量法(PFY)・全電子収量法(TEY)・透過法(同時検出可能)
・試料ホルダーと試料サイズ:
 PFY・TEY:BL08U・SX-XAFSで使用しているものと同様
  (参照:BL08U「実験ステーション」)
 透過法:とくにEXAFS測定での特定原子種の局所構造
  (配位子の種類、数、距離) を得たい場合は有効
・試料準備:
  部分蛍光収量法:観察対象が表面から100 nm以内に存在する固体。絶縁性試料も可
  全電子収量法:観察対象が表面から5 nm以内に存在する導電性固体
  透過法:軟X線を透過できる程度の薄片試料(1 µm以下、数100 nm程度)


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