視えなかったものを視る力が、
日本の技術を再び強くする。

ものづくりの競争力は、もはや経験や勘だけでは決まりません。
材料、構造、界面、反応、劣化――。「もの」に関する情報をどれだけ深く、正確に捉えられるかが、研究開発の差を生み出します。

なぜ、いまNanoTerasuなのか

技術が高度になるほど、
開発の難度もコストも上がっていく。

製品や材料の高度化が進むほど、開発課題は複雑になり、必要な設備・人材・時間・費用も大きくなっていきます。 しかし、巨大な研究開発投資ができる企業や地域は限られています。

優れた技術の種があっても、それを検証し、磨き、世界で戦える形にするためのインフラがなければ、競争の土俵に立つことすら難しくなります。 NanoTerasuは、企業や研究者が一社・一機関だけでは持ち得ない高度な分析環境を共有し、研究開発の可能性を広げるためのプラットフォームです。

「ものを知る力」は、「ものをつくる力」に直結する。

放射光施設は、単なる大型実験設備ではありません。材料、半導体、エネルギー、食品、医薬、環境技術など、次世代産業の基盤を支える研究開発インフラです。

高度な可視化データを持つ国、企業、地域は、研究開発の出発点で優位に立つことができます。NanoTerasuは、日本の企業が再び世界で戦うための基盤です。

AI駆動型研究開発の時代に必要なもの

AIに学ばせるべきは、
現実に根ざした高精度なデータです。

研究開発にも、AI駆動の時代が到来しつつあります。シミュレーション、機械学習、生成AIを活用し、材料設計や実験計画を加速する動きが広がっています。

デジタル空間のシミュレーションを現実とつなぐためには、物の真の姿に迫る高精度な可視化データが不可欠です。 NanoTerasuが生み出す放射光データは、AI駆動型研究開発における ground truth となり得ます。

企業独自のデータを、どれだけ多く、どれだけ高い質で持てるか。その差が、これからの競争力を左右します。

AI and Ground Truth Data

NanoTerasuに込められた願い

東日本大震災から、
日本の技術を再び世界へ。

NanoTerasuの構想は、2011年の東日本大震災のわずか1週間後から始まりました。 失われた20年、そして震災の痛みを受ける中で、被災地から新しい研究開発の拠点を生み出し、日本の技術が再び世界に雄飛するためのプラットフォームを創りたいという願いが込められています。

NanoTerasuは、復興の象徴であると同時に、次の時代の産業を支える挑戦の場でもあります。

NanoTerasu at Sunrise

NanoTerasuを使いこなすために

“使える施設”から、
“成果につながる開発基盤”へ。

高度な放射光施設を企業の競争力に変えるには、「どの課題に使うか」「データをどう読み解くか」という実践的な支援が必要です。 そのための仕組みが、コアリション(Coalition:同じ志を持った人たちの協力体制)です。

Coalition Support System

コアリションとは

PhoSICのコアリションは、NanoTerasuを産業利用へつなげるための仕組みです。 企業が自社の課題を持ち寄り、学術研究者や専門家と連携しながら、放射光を活用した課題解決に取り組みます。

コアリションメンバーになることは、単に施設利用の権利を得ることではありません。 高度な研究開発インフラを、自社の技術戦略の一部として使いこなすための入口に立つことです。

コアリションメンバーになる価値

自社だけでは視えなかった課題に、次の一手を。

構造の可視化

材料や製品の内部構造、界面の状態を原子レベルで精密に可視化できます。

課題解決の加速

劣化や不具合の根本原因に迫り、新材料開発の仮説検証を劇的にスピードアップします。

AI・デジタルの基盤

AIやシミュレーションの精度を高める、高品質な実測データを自社資産として蓄積できます。

専門家との共創

学術研究者や専門コンシェルジュによる、高度な分析と知見の提供を受けられます。

コアリションで利用するには

Speed, Security, Synergy を最大化し、
Flexibility, Accessibility, Sustainability を兼ね備えた産業利用基盤。

コアリションの枠組みでNanoTerasuを利用するには、主に以下の4つの仕組みがあります。

NanoTerasuを使うことで、「なぜうまくいくのか」「なぜ不具合が起きるのか」が視えてきます。
その情報こそが、これからのAI駆動型研究開発における競争力の源泉になります。

NanoTerasu

NATION x TOHOKU

だから、官民地域パートナーシップ

国の安定した基盤に、民間・地域の視点が加わる。それこそが、これまでの常識を覆す
「スピーディで自由度の高い、産業界に適した仕組み」を実現しました。
このパートナーシップが、NanoTerasuを実利を生むイノベーション・プラットフォームへと進化させています。

Nation

国(量子科学技術研究開発機構 QST)

国の主体として、世界最高水準の加速器の建設・維持管理、および学術利用(共用)の推進を担います。科学技術の基盤を支え、日本の国際競争力を高めるミッションを追求します。

Tohoku / Private

地域・民(宮城県、仙台市、東北大学、東北経済連合会、PhoSIC)

「民間の視点」で産業利用を強力に推進。従来の枠組みにとらわれないスピーディかつ自由度の高い運用により、ビジネスの現場が真に求める支援体制を構築。研究課題を最短距離で成果へと導きます。

日本の技術を、もう一度世界へ。
AI時代の研究開発基盤を、ともに。

NanoTerasuは、日本の産業がもう一度世界で存在感を示すための共通基盤です。
課題を持つ企業が集まり、使いこなしていくことで、新しい産業の可能性が広がります。
PhoSICのコアリションメンバーとして、この挑戦に参加しませんか。

まずは、自社の課題がNanoTerasuでどう視えるかをご相談ください。

「材料の違いを視たい」 | 「不具合の原因を知りたい」 | 「AIに使えるデータが欲しい」